西海讃歌


合唱と管弦楽による『西海讃歌』

この曲は、私の故郷である長崎県平戸市出身の作詞家で高校の大先輩にあたる詩人の藤浦洸氏の詩「空いっぱいに」を歌詞に用いて作曲家の團伊玖磨氏が作った曲である。曲の一部が長崎県では天気予報に用いられているため、ほとんどの長崎県民が知っている(と思う)。

ここまでの名曲はそうあるものではない。そう思う。私が高校を卒業した際はちょうど創立130周年で、式典でも、卒業式でもこの曲が歌われた。それはそれは、素晴らしいものであった。

今日、妹と話すことがあったが、もう卒業式では歌われていないらしい。故郷の素晴らしい風景を、人を歌った、私達の故郷が誇るべき至極の名曲である。その曲を歌うことなく、故郷を母校を巣立っていくのは、なんと寂しいことであろうか。

この曲が、どうか末永く受け継がれていってほしい。と、感傷に耽る。